知っておきたい「野良テーマ問題」

WPのテーマは、ある程度の知識を持てば、誰でも作ることができます。
誰でも作れますが、そのテーマは、公式ディレクトリに登録できるかどうかは、もう一段上の技術が必要です。

公式ディレクトリに登録されるということは、お墨付きをいただいたことになります。
非推奨コードを使っていないか、セキュリティ上プルーフされているか、年間数回生じるコアシステムの更新に準拠しているかなどのハードルを越えなければなりません。

この公式ディレクトリに登録されていないテーマを「野良テーマ」と呼び、公式ディレクトリの登録テーマと区別しています。

知っておきたい「野良テーマ問題」ですが、上記のように、セキュリティー面での不安があります。
また、WPコアシステムの更新についてきていないため、いつ白化=画面が真っ白になるか、わかりません。
ある有名なランディングページ制作用のテーマは、じつに2012年のテーマを改造したもので、いまの最新バージョンのコアシステムでは、白化します。
にもかかわらず、白々しくまだ、売っています。
野良テーマなのに有料で売っています。

詳しくない方は、有料だから優良だと思いがちですが、実は野良テーマなのです。

野良テーマは、例えば、お客さんが減ってきたので、問い合わせを増やしたいなど、改善するときに、標準的なコードを使っていないなどが原因で、何もできず、結果、客足を減らすことになってしまいます。
クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどで、SEO強化してほしい案件や、ハッキングされたので修復したい案件や、予約カレンダーを設置したい案件など、お引き受けしていると、この野良テーマを使っているため、全く作業ができない残念なオーナーさんに出くわします。

この野良テーマは、実は、なにかことあるごとに高額の費用を請求できる売り主にとって打ち出の小槌なのです。
オーナーさんは、カモられているのです。
初期費用で、製作費の半額で完成できても、あとあと数か月の間に、高額請求されて、相場の数倍の費用を支払う羽目になるのです。

高額請求に懲りて、何とかならないかと、相談を受けるころには、数十万も使い果たしてしまっているのを目にします。
CW、LS、CC、で発注する際は、
・野良テーマを使っているか、いないかを確認しましょう。
・白化しないかどうかを確認しましょう。
・あとから、高額請求しないかどうかを確認しましょう。
あやふやにされたら、断りましょう。

野良テーマにかみつかれないようにしましょう。